コーヒーは抗酸化作用があり、体に良いという事は世間一般で知られている事柄であると思います。
しかし、コーヒーは摂取をしすぎると健康被害を及ぼす可能性があるということです。
厳密にいうと1日1~3杯のコーヒーを摂取した人達はアルツハイマー病を発症する可能性が低いということです。
これまでの研究でもコーヒーの摂取が、認知機能低下の予防になることや認知症リスクを低下させる可能性があることが示されてきました。
今回の論文はメタ分析という手法でたくさんの研究結果をさらにまとめ、分析した結果となります。
そもそも、コーヒーには1杯あたりカフェインが95ml(通常0.7-1.1mg/ml)のカフェインが含まれています。
また、コーヒーにはカフェインの他にもポリフェノールなどの活性化物質があり、これがアルツハイマーの予防になるということです。
中枢神経の覚醒剤であるカフェインは、アルツハイマー病の重要な病理学的特徴であるアミロイドベータ産生の減少やタウリン酸化の減少を含む神経保護特性を有することが示されています。
ポリフェノールは抗酸化作用と抗炎症作用を有しており、神経変性および認知機能低下低下の予防に寄与する可能性があります。
アルツハイマー病は、治療法は現時点で効果的なものはないとされています。
しかし、病気の発症の予防や遅延に影響する可能性のある生活スタイルの要因が検討されています。
その一つがコーヒーを摂取するということなのです。
しかし、コーヒーは摂取し過ぎると逆効果になるというもので
多量摂取はお勧めできません。
コーヒーを多量に摂取することで
心血管系に悪影響を及ぼしたり、
アルツハイマー病のリスクに寄与する他のライフスタイル要因と相互作用したりする可能性があるとされています。
コーヒーのアルツハイマー病の予防効果は
1〜2杯/1日の場合で
アルツハイマー病の発症する可能性が27%低いとされており、
2杯/1日では30%低いとされています。
しかし、ここで注意しなければいけないのが飲み過ぎが良くないという事実です。
4杯以上ではアルツハイマー病になるリスクが上がってしまうのです。
コーヒー好きの皆様は過剰摂取にならないように
お気を付けください
参考文献
Effect of Daily Coffee Consumption on the Risk of Alzheimer’s Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis
Journal of Lifestyle Medicine 2023;13:83-9
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